「情報の文明学」(ISBN4-12-203398-5) pp.244-245 に
こんなことが書いてあった。
<引用>
工業社会はまだ、情報産業を競争相手とはみていない。
生産の原理が、工業から情報産業にうつりつつあることを
認識したときに、工業はどういう態度をとるであろうか。
そこで「工業こそは国の礎」という反動イデオロギーが
発生する可能性がある。それはおそらく、農本主義に
ならって工本主義と名づけられるであろう。
</引用>
これが書かれたのは1988年3月である。
最近、いろいろなところで「ものづくり」や
「ものづくり大国日本」などという言葉をよく見聞きする。
たとえば、関東経済産業局のページ
http://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/seizousangyou/monodukuri/index_mono.html
には冒頭に
<引用>
「ものづくり」は我が国の国際競争力の源泉であり、
</引用>
と書かれている。こういったものは先の引用文にあった
反動イデオロギーのように思えてならない。
「ものづくり」の連呼はいつ終わるのだろうか。
2012/06/02
工業から情報産業へ
時刻
23:43
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