2011年12月9日金曜日

マウスの視覚皮質のニューロンの接続の形

解説記事
doi:10.1038/4641290b

論文
Nature 464,1307-1312,(29 April 2010), Jia et al.
doi:10.1038/nature08947

視覚皮質には目から入ってきた画像に含まれる線の傾きを
検出する部分があり、特定の傾き(方向)にのみ反応する
ニューロンがある。ニューロンへの入力信号と出力信号
には方向性があるが、反応する傾きの範囲は入力に比べて
出力の方がとても狭いことがこれまでに分かっている。

入力信号が発生する傾きの範囲が広いのは、反応する傾きは広いが
同じような傾きに反応する入力信号を選択しているからではなく、
反応する傾き自体は狭いが各シナプスが反応する向きが
幅広いからだと考えられている。

そうすると、どの樹状突起にどこから来た軸索がつながっている
のだろうか?

Jia et al.によると、枝分かれしている樹状突起のそれぞれの
枝につながっている軸索が類似の方向性をもっているのではなく
全体にさまざまな方向性のものがつながっているということが
わかったとのこと。

ただし、実験はマウスの一次視覚皮質のニューロンで行われており、
他のニューロンやほかの種のでは違うかもしれない。


観測のための道具は蛍光Ca2+インジケータと高速二光子顕微鏡と
細胞内電極で、膜電位の変化とCa2+信号を同時に記録している。
本文には撮影された画像が数多く掲載されている。

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