目的
Ubuntu 20.04 で利用できる仮想マシンマネージャー(virt-manager)でIDEのディスクを選べるようにします。
方法
新しい仮想マシンを作成するときに、チップセットをQ35ではなく、i440FXを選択します。
詳細
新しい仮想マシンを作成する際の4つあるステップの最後に「インストールの前に設定をカスタマイズする」というチェックボックスが現れるので、 チェックを入れて完了ボタンを押すと仮想マシンの設定をする画面が表示されます。
左のリストから「概要」を選択し、右の「詳細」タブの下の方を見るとチップセットを選ぶドロップダウンリストが見つかります。 リストではQ35とi440FXが選択できます。
Q35を選ぶとSATAやSCSI、USBコントローラは選択できるものの、IDEコントローラが選択できません。
チップセットをi440FXにしておくと、仮想ディスクの詳細なオプションに表示されるディスクバスの選択肢に
- IDE
- SATA
- SCSI
- USB
- VirtIO
チップセットは仮想マシン作成後には変更できないため、作成中にi440FXを指定する必要があります。
まっさらな状態から仮想ディスクを作成する場合にはあえてIDEを選択する必要はありませんし、 SATAのHDDからイメージを作成したときもSATAを選べば良いので使う機会は多くの人にはないでしょう。
しかし、どうしてもIDE接続の古いHDDを仮想ディスクに変換し、仮想マシン上で動作させたいときには、IDEを選択できるチップセットi440FXが役に立つことでしょう。
補足
チップセットにQ35を指定していて、ディスクの詳細タブの右側のXMLタブを直接書き換えて、無理やりIDEを指定すると
libvirt.libvirtError: unsupported configuration: IDE controllers are unsupported for this QEMU binary or machine typeが表示され、結局IDEは選択できません。
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