2011年12月25日日曜日

天の川銀河の棒状構造の進化

http://www.nature.com/nature/journal/v477/n7364/full/477286a.html
http://www.nature.com/nature/journal/v477/n7364/full/nature10417.html

Chris W. Purcell et al., Nature 477, pp301-303,
The Sagittarius impact as an architect of spirality and outer rings in the Milky Way

いま現在、銀河中心に対してちょうど地球と反対側に位置している
Sagittarius Dwarf Elliptical Galaxy (Sgr)が銀河の円盤の進化に
影響を与えていることが数値計算によりわかったとのこと。

例えば、Sgrの質量が小さめの場合と大き目の場合で銀河中心に
ある棒状構造が強くなったり弱くなったりするという結果がでている。

数値計算には ChaNGa
http://www-hpcc.astro.washington.edu/tools/changa.html
を使っている。CUDAもサポートしていて、並列実行もできるそうな。
実験で使った粒子数は3000万とのこと。

さらに並列実行には
http://charm.cs.uiuc.edu/
を使っているそうな。

頭皮に電流を流すと…

記憶や言語機能を上げたり下げたり、痛みを軽減したり
笑い出したり沈黙させたりできるらしい。
たった9Vの電池で。
どこに電極をあててどの向きに流すかで
効果が変わるらしい。

副作用があることもあり、電流を流すのをやめても
効果がすぐに切れるというわけではないようなので、
やらないほうが身のためですね。

Nature 472, 156-159 (2011-04-14); doi:10.1038/472156a
Nature digest Jul 2011, Vol. 8 No. 7, pp24-27

2011年12月9日金曜日

マウスの視覚皮質のニューロンの接続の形

解説記事
doi:10.1038/4641290b

論文
Nature 464,1307-1312,(29 April 2010), Jia et al.
doi:10.1038/nature08947

視覚皮質には目から入ってきた画像に含まれる線の傾きを
検出する部分があり、特定の傾き(方向)にのみ反応する
ニューロンがある。ニューロンへの入力信号と出力信号
には方向性があるが、反応する傾きの範囲は入力に比べて
出力の方がとても狭いことがこれまでに分かっている。

入力信号が発生する傾きの範囲が広いのは、反応する傾きは広いが
同じような傾きに反応する入力信号を選択しているからではなく、
反応する傾き自体は狭いが各シナプスが反応する向きが
幅広いからだと考えられている。

そうすると、どの樹状突起にどこから来た軸索がつながっている
のだろうか?

Jia et al.によると、枝分かれしている樹状突起のそれぞれの
枝につながっている軸索が類似の方向性をもっているのではなく
全体にさまざまな方向性のものがつながっているということが
わかったとのこと。

ただし、実験はマウスの一次視覚皮質のニューロンで行われており、
他のニューロンやほかの種のでは違うかもしれない。


観測のための道具は蛍光Ca2+インジケータと高速二光子顕微鏡と
細胞内電極で、膜電位の変化とCa2+信号を同時に記録している。
本文には撮影された画像が数多く掲載されている。

2011年11月20日日曜日

ラットの記憶の強化

http://www.nature.com/news/2011/110126/full/news.2011.49.html
日本語 doi:10.1038/ndigest.2011.110407

ラットの脳の海馬にインスリン様成長因子II(IGF-II)を
直接注入すると記憶が強化されたという。
仕組みはまだ明確ではなく、癌のリスク増大の
可能性があるが、記憶関連障害の治療に結びつく
可能性があるとのこと。

2011年8月28日日曜日

Coffee-ring effect

水道水とかコーヒーとかの水滴が蒸発すると丸い形の跡が残るあれ、
「Coffee-ring effect」というそうだ。

この効果を抑制する方法が
Peter J. Yunker et al. "Suppression of the coffee-ring effect by shape-dependent capillary interactions",
http://www.nature.com/nature/journal/v476/n7360/abs/nature10344.html
に掲載されている。解説記事はこちら。
http://www.nature.com/nature/journal/v476/n7360/full/476286a.html

この論文によると、球形粒子の場合はコーヒーリング効果が
発生するが、粒子が楕円体だとその効果が生じず均一に堆積する
とのこと。条件をうまく設定すると、球形粒子に少量の楕円体の
粒子を混ぜたものでも均一に堆積させることができるらしい。

水道水の水滴の跡が残らないようにできるなら身近なところで
嬉しいわけだが、丸い跡が残らなくても結局均一に堆積することから、
見た目は変わっても残念ながら跡そのものは残りそうだ。

2011年8月21日日曜日

続 CG-PC4KVMCA

この切り替え器、少なくともPC側のキーボード接続を
USBにしていると説明書に見当たらない
次の機能があることがわかった。

Ctrl+1 : 音量ダウン
Ctrl+2 : 音量アップ
Ctrl+3 : ミュートのON/OFF切り替え

便利なときもあるのだろうが、これとかぶる
ショートカットキーを使うアプリやゲームを
使うときにとても不便である。

この機能を無理矢理切るには
[デバイスマネージャー]→[ヒューマンインターフェイスデバイス]
とたどり、
[HID準拠コンシューマー制御デバイス]
を無効にすればよい。

2011年8月6日土曜日

CG-PC4KVMCA

4ポート切り替え器 corega CG-PC4KVMCA を購入してみた。
使えるキーボードとマウスがUSBでもPS/2でも大丈夫だと
いうことだったが、実際に使ってみるといくつか問題があった。

[PS/2マウス]
(1) PS/2マウス→[切り替え器]→PS/2接続
マウスカーソルの移動の読み取り精度が荒い。
右に1回移動:3ピクセル右へ移動
左に1回移動:4ピクセル左へ移動
下に1回移動:3ピクセル下へ移動
上に1回移動:4ピクセル上へ移動

(2) PS/2マウス→[切り替え器]→USB接続
こちらもマウスカーソルの移動の読み取り精度が荒い。
右に1回移動:2or3ピクセル右へ移動
左に1回移動:4ピクセル左へ移動
下に1回移動:2or3ピクセル下へ移動
上に1回移動:4ピクセル上へ移動

(3) PS/2マウス→[切り替え器]→PS/2→[別の変換器]→USB接続
これもだめ。2〜4ピクセル一度に移動する。
状況によって移動量が変化する。

(4) PS/2マウス→[別の変換器]→USB→[切り替え器]→USB接続
問題なし。1ピクセルずつ移動できる。

(5) PS/2マウス→[別の変換器]→USB→[切り替え器]→PS/2接続
大部分は1ピクセルずつ移動できる。例外は、
* 右に動かした後に左に動かす1回目のみ2ピクセル移動。
* 下に動かした後に上に動かす1回目のみ2ピクセル移動。

(「別の変換器」はArvelの型番AU02PSを使用)

[LogicoolのワイヤレスUSBマウス]
左右に動かない…。移動が上下だけになる。
したがって使い物にならない。

[PS/2キーボード]
(1) PS/2キーボード→[切り替え器]→PS/2接続
PS/2キーボード→[別の変換器]→USB→[切り替え器]→PS/2接続
キーを押し続けた時のリピート速度がとても遅い。

(2) PS/2キーボード→[切り替え器]→USB接続
PS/2キーボード→[別の変換器]→USB→[切り替え器]→USB接続
通常速度でリピートする。

まとめると、使える組み合わせは
USB接続のキーボード/マウス→[切り替え器]→USB接続
のみで、PS/2系統の接続はおまけだと思ったほうがよい。

2011年7月16日土曜日

Windows7のファイアウォール

Windows7のファイアウォールの設定がなぜかいつの間にか変更される。
確認できているのは、
  ファイルとプリンターの共有
が含まれる名前の規則。
受信の規則、送信の規則ともに無効にしてもいつの間にか有効にされてしまう。

全体のルールで
  規則に一致しない受信/送信接続はブロック
するようにしているので、規則が無効になっていれば
ブロックされるはずなのだが、いつの間にか有効にされるので
意味がない。

とりあえず回避するには、
  各規則のプロパティ→全般→操作→「接続をブロックする」
を選択しておけばよさそうである。
少なくとも「ブロック」が勝手に「許可」になることは
ないようである。

2011年4月13日水曜日

フランスIRSNのシミュレーション結果

今回の原発事故に関するフランスIRSNによる情報が
http://www.irsn.fr/EN/news/Pages/201103_seism-in-japan.aspx
に書かれている。

「福島第一原発事故の放射能放出が及ぼす超遠距離に
おいての影響 - 2011年3月30日」のpdfファイル
によると、4月1日時点で北半球のほとんど全体に拡散
していることがわかる。外国に居ても日本に居ても
大気中のセシウム137の濃度(Bq/m^3)に大きな違いは
ないようである。

この資料には大気中核実験が行われていた1960年代の
フランスでの大気中セシウム137の濃度が示されていて、
図(4月1日)からは今の濃度はそのころの濃度の1/10〜10倍
程度であることが分かる。

チェルノブイリ事故後のフランスでの濃度に比べると
1/10000〜1/100くらい小さい。

この結果はあくまでシミュレーションによる結果であるので、
細かい値が正しいとはいえないが傾向を知るには十分である。

また、このくらいの濃度なら、日本国内はともかく、
諸外国が気にする必要はなさそうである。
少なくとも核実験を行っていた国が気にするような
レベルではない。

2011年3月17日木曜日

グローバルホーク

福島第一原発の撮影に米軍のグローバルホークを
ようやく使用するとのこと。
http://www.47news.jp/CN/201103/CN2011031601001241.html

グアムの機体だそうなので、少し前にグアムに配属された
機体なのかもしれない。

大学とか企業とかで遠隔操作できるロボットがあるなら
それも投入して欲しいところだが、安全のためには
何十kmも離れた所から操作ができる必要があるので、
今となっては難しいだろう。

無人という意味では、以前打ち上げてた日本の情報収集衛星
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%83%85%E5%A0%B1%E5%8F%8E%E9%9B%86%E8%A1%9B%E6%98%9F
が活用できそうだが、これは公開されないので一般人には残念ながら全く分からない。

一方、陸域観測技術衛星「だいち」は使われていてJAXAで公開されている。
http://www.eorc.jaxa.jp/ALOS/img_up/jdis_pal_tohokueq_110315.htm
しかし、撮影画像を見る限り原発の状況を観測するには解像度が足りなさそうだ。

2011年3月16日水曜日

ひたちなか市堀口のデータ(2)

8時間前の続き。

前と同様、上のグラフは
http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/19HP30grf.html
から引用したもので、2011年3月16日 8時10分までの
24時間分のデータである。

感雨程度では反応しないが、雨が降ると線量率が
増加するように見える。

しかしながら、正常時かつ降雨時の過去のデータがないため、
これが雨に反応したものか、風に乗って新たに放射性物質が
運ばれてきた結果なのか区別がつかない。

ひたちなか市堀口のデータ

なかなかアクセスできない茨城県のモニタリングポストのデータであるが、
ようやく1つアクセスできた。

上のグラフは
http://www.houshasen-pref-ibaraki.jp/present/19HP30grf.html
から引用したもので、2011年3月16日 0時10分までの
24時間分のデータである。

グラフの一番左側の値が通常の値である。
いったん上昇して元のレベルに戻るかと思いきや
ピーク時の1/3程度にまでしか下がっていない。
また、減衰が妙にゆるやかだ。

一時雨が降っていたようだが、影響がこのグラフからは
読み取れない。


通常値に戻らない理由としては
(1) 空気中に放射性物質が滞留
(2) 原発から流れ続けてきている
(3) 放射性物質が地表に滞留している
(4) 測定器が不調
(5) 放射性物質が測定器に付着しているだけ
くらいが思いつくが、何時間も無風とは考えられないので(1)はなし。
値が妙に安定しているので(2)もなさそう。
したがって(3),(4),(5)のどれかっぽい。

他の地点のデータにアクセスできれば比較して
判断できそうだ。

2011年3月15日火曜日

吸収線量の計算

川崎市役所付近のデータがあるので大雑把に
吸収線量の計算をしてみる。

4:40分くらいから始まった上昇が2時間後(6:40)に
下降して元と同じくらいに戻るまでの吸収線量は
上昇して下降するまでの形状が三角形で150nGy/hが
ピーク値(値は?)と通常値(40nGy/hとする)の
中間値だとすると、三角形の部分が
(150nGy/h-40nGy/h)×2h = 110×2=220nGy
となり、通常値の部分が
40nGy/h×2h = 80nGy
になる。足すと、300nGyである。

もしこの増加している時間帯に2時間外に出てたとすると、
通常よりも300/80=3.75倍の放射線を受けた事になる。

増加分が220nGyなので、これを等価線量に換算する。
放射線の全てがβ線かγ線だとすると放射線荷重係数は
1なので、単純に単位を変えるだけになる。つまり、
増加分は220nSv。

http://www.city.saitama.jp/www/contents/1189641690509/index.html
によると胸部レントゲン1回につき0.061mSvであるので、
0.061mSv=61μSv=61000nSv
なので、増加分は無視できる。

もし、40nGy/hから150nGy/hに増えたままの状態が
1年間続いたと仮定すると、増加分はおおよそ
110nGy/h × 365日 × 24時間 = 963600nGy/年 = 963.6μSv/年
となる。その場合、1年間で胸部レントゲン15.8回分増える
ということになる。

ということで、増加しっぱなしはあんまりよくない
ことがわかる。

もうちょっと南の値

茨城よりもかなり南だが、川崎市役所付近(大島局観測)のデータがあった。
http://www.atom.pref.kanagawa.jp/cgi-bin2/telemeter_dat.cgi?Area=5&Type=W

なかなかアクセスできないので画像を引用する。
このグラフによると3月15日5時40分前後と
10時40分前後に何かが発生しているようだ。
グラフの上限値を越えているが、少なくとも150nGy/h以上の
線量が観測されている。

東京都日野市で個人測定されている方
http://park18.wakwak.com/~weather/
のデータだと同日12時20分頃に通常の4倍程度の線量を観測されている。
また、5時20分前後に線量が多少増加している。

関東の広い範囲にわたって到達しているのだろう。

風まかせなのでどの地点にいつ頃届くのかを予測するのは
困難だろうが、多少なりとも届くことがあるということは分かった。

茨城県のモニタリングポスト

東電がモニタリングポストの値をなぜか更新しないので、
茨城県のモニタリングポストの値を見てみる。

データが消えてしまうかもしれないのでコピーしておく。
今日になってから放射線量がどんどん増えている。
おいおい。

----------------------------------
日時 北茨城市 高萩市 大子町
13日 9:30 50 — —
〜 〜 — —
14日20:30 51 — —
20:40 50 — —
20:50 50 — —
21:00 49 — —
21:10 50 — —
21:20 49 — —
21:30 49 — —
21:40 49 — —
21:50 49 — —
22:00 50 40 —
22:10 50 41 —
22:20 50 40 —
22:30 50 41 —
22:40 50 40 —
22:50 50 39 —
23:00 50 40 —
23:10 50 39 —
23:20 50 40 —
23:30 50 39 —
23:40 50 40 —
23:50 50 39 66
15日0:00 49 39 66
0:10 52 36 65
0:20 144 40 66
0:30 278 40 65
0:40 375 39 66
0:50 313 40 65
1:00 216 40 65
1:10 169 40 66
1:20 170 40 65
1:30 173 42 65
1:40 168 48 66
1:50 201 55 66
2:00 200 51 64
2:10 227 46 65
2:20 305 45 65
2:30 373 43 65
2:40 391 41 65
2:50 332 43 65
3:00 416 49 64
3:10 908 53 64
3:20 1190 60 65
3:30 1600 68 65
3:40 2910 87 64
3:50 4120 112 64
4:00 4870 204 64
----------------------------------

なお、3月13日、女川原発では福島第一原発の1号機の爆発で
21,000nGy/hを検出したらしい。

放射性物質が風にのって…

関東地域の人にとってはあんまりうれしくない事態のようだ。
気象庁の3月15日08時の風向・風速データによると、
風向きが福島付近から関東平野までおおよそ北東の風が
吹いている。

今、放射性物質が原発から漏れていたら
ゆらゆらと関東平野にまで到達するかもしれない。

朝日新聞社の2011年3月14日20時27分の記事
http://www.asahi.com/international/update/0314/TKY201103140372.html
によると14日に米軍が一時退避しているらしい。
航空機や救援活動をしていたヘリコプターの乗員から
低レベルの放射性物質が検出されたからだそう。

数字が出ているところは引用。
<引用>
# 空母ロナルド・レーガンは福島第一原発から
# 北東約185キロの洋上に展開していたが、
# 他の艦船群とともに原発の風下から逃れた。
# 米紙ニューヨーク・タイムズによると、
# 試料の採取は福島第一原発から約100キロ
# 離れたところで行われており、放射能汚染が風で
# かなり広がっている可能性を示唆している。
</引用>

185km離れてても米軍が風下から移動していたところを
考えると、福島から200km程度の距離の関東平野だと
風次第では到達しかねないな。

モニタリングポスト

福島第一原子力発電所付近のモニタリングポストの値
http://www.tepco.co.jp/fukushima1-np/monitoring/monita2.html
が地震の後から更新されてない。

いま表示されている範囲は
3/9 14:40 〜 3/11 14:40
である。

福島第二原子力発電所付近のモニタリングポストの値
http://www.tepco.co.jp/fukushima2-np/monitoring/monita2.html
は多少更新されているが頻度が低い。

いま表示されている範囲は
3/11 7:50 〜 3/13 7:50
である。グラフから読むと3/12 9:00前後に
通常の値の2倍程度の値が検出されている。
通常が〜40nGy/hなのがそのときだけ〜80nGy/hになっている。

何があったのだろうか。

いずれにせよ、こういうときにデータが更新されてこそ
モニタリングポストとしての意味があるのではないだろうか。

2011年2月7日月曜日

英単語の上にルビで日本語訳を表示するサービス

「ずるっこ」(http://zurukko.jp)というサービスおもしろい。
見たいページのURLの後ろにzurukko.jpって追加するだけ。
いちいち辞書を引かなくていい!